上下水道代
1人当たり上下水道代は2,000円程度。入居者が直接自治体等と契約する場合と、大家さん(管理会社)から徴収される場合があります。
上下水道代は公益事業として自治体等が運営しており、入居者に選択肢はありません。しかし、上下水道代の自治体格差が大きく8倍程度あると言われています。
大家さんが上下水道代を徴収する場合は、大家さんが建物全体の受水契約をしているため、入居者に選択肢はありません。なぜそんなことをするのかといえば、口径の大きな水道メーターで一括受水した方が(大家さんの)水道料金が割安となるためです。
電気代
1人当たり電気代は5,000円程度。入居者が直接電気会社と契約する場合と、大家さん(管理会社)から徴収される場合があります。
入居者が電気会社と直接契約する場合は、賃貸であっても小売電気事業者を選べます。
一方、大家さんから徴収される場合は、大家さんが建物全体の受電契約をしているため、入居者に選択肢はありません。なぜそんなことをするのかといえば、高圧で一括受電した方が受電設備等の費用負担を考慮しても(大家さんは)電気料金が割安となるためです。
ガス代
1人当たりガス代は3,000円程度(都市ガスの場合)。都市ガスとプロパンガスがあり、どちらの場合も入居者が直接ガス会社と契約します。
都市ガスはほぼ地域独占のため、入居者に選択肢はありません。
プロパンガスの場合は、建物単位で大家さんがガス会社と供給契約していますので、やはり入居者に選択肢はありません。
プロパンガスの料金は都市ガスの約2倍と言われていますが、都市ガス供給エリアであっても、プロパンガスの物件が結構あります。なぜそんなことがあるかというと、配管設備や給湯器を負担してくれるプロパンガス会社と契約した方が(大家さんが負担する)建築費が安くて済むからです。なお、プロパンガスの料金は、ガス会社の負担する設備範囲や配送手間を踏まえて大家さんとの交渉で決まりますので、同じエリアのプロパンガス同士の中でも2倍程度の料金の幅があります。