住宅

マンションの水道光熱費

読むのにかかる時間
2分
うんちくレベル
普通

マンションの水道光熱費についてです。

水道光熱費を戸建とマンションに分けて示した統計が見当たらないため、戸建てと比較した傾向を述べます。
総じて戸建の水道光熱費と単価に大きな違いはありませんので、建物の断熱性能や給湯器、エアコンの性能の影響の方が大きいです。

上下水道代

戸別に水道事業者に料金を支払う場合と、マンション管理組合に料金を支払う場合があります。
マンションの場合は水道管から受水槽を経由して各戸に給水します。そのため、水道事業者と契約する水道メーターを受水槽入口1個にした方が、各戸入口にするよりも水道料金が安くなる傾向があります。ただし、各戸メーターの検針や料金回収の手間がマンション管理組合の負担になりますので、総合的に判断する必要があります。いずれにせよマンション管理組合が徴収する料金の方が高いということはないでしょう。

電気代

戸別に電気事業者に料金を支払う場合と、マンション管理組合に料金を支払う場合があります。
一般家庭で使用する電気は、100V又は200Vの「低圧」ですが、マンション等大型物件は6000Vの割安な「高圧」で受電することができます。この場合、マンション側の受電設備で「低圧」に変圧したのちに各戸に給電します。受電設備の設置・メンテナンス費用が必要ですが、これを含めてもマンション管理組合が徴収する場合の方が多少安いと思われます。
戸別に電気事業者と契約する場合は、九電に変えて、楽天でんき、ENEOSでんきなどの「新電力」と契約することもできます。

ガス代

戸建ての場合は、都市ガスかプロパンガスが自分の意思で選べますが、マンションの場合は一棟ごとに同じガス供給方式となります。プロパンガスの料金は一棟丸ごと供給する前提でマンション管理組合と交渉しているはずですので、戸別に業者選定や価格交渉はできません。都市ガスは2016年から自由化されたため、電気のように西部ガス以外の事業者と契約できます。

ポイント

戸建とマンションで光熱費の単価に大きな違いはなく、住居の断熱性能等による違いの方が大きい。